TOP > 私の「とても分かりやすい」履歴書 > 読書メモ > 女の子でも総理大臣になれる? 国会への道

女の子でも総理大臣になれる? 国会への道

●著者 : 辻本清美

新規作成日 : 2024/07/23

最終更新日 : 2024/07/23


日立市立図書館で借りて読みました。現段階だと一読しただけなので、内容を把握しきれている自信はなく、メモ程度の感想だけ公開しておきます。(お金さえ潤沢にあれば購入して手元に置きたいものですが、何しろ、今現在の私は無職の金欠状態ですので、正直、それに関してはどうしようもありません)

対象とする読者層として、小学校高学年から中学生くらいを想定している本だと感じられました。

幼少期からの自分自身の体験を基にして語られる、政治に関連する一連の話は非常に説得力があります。過去の自分の失敗も含めてありのまま描写しているところに、辻本さんの人柄の誠実さと円熟を読み取りました。(といいますか、どこを読んでも相当な苦労と共に生きてきた方なのだな、と良く分かって複雑な気持ちになります、本当に)

全文を通して、辻本さんの行動力や交渉力に感嘆するばかりです。

「日本の政治家には男性が多いけれど、もっと女性の政治家が必要だ」という主張に賛成です。(ただし、セクハラしてきたり、デマを真に受けて怒鳴り込んで来たりする人が実際にいるらしく、私としては、やはり、そういった場面で「女性であること自体の不利さ」を感じずにはいられません)

巻末の袋綴じに記載されていた、担当秘書の長谷川哲也さんによる辻本さんについての語りに非常に味があり、一緒に働く人間同士としての強い仲間意識が感じられました。


以下、今後の自分の勉強のために単語レベルで情報を記載しておりますが、書籍の本文をきちんと読まない限りは、この本の正しい魅力は伝わりませんので、皆様、そこはお間違えの無いようにお願いいたします。


【登場した政党】

・立憲民主党

・社会民主党(社民党)

・日本社会党(社会党)

・民主党

・社会民主連合(社民連)

・自民党


【登場した他の国】

・ニュージーランド

・スウェーデン

・ノルウェー

・フィンランド

・フランス

・ドイツ

・イギリス

・イタリア

・カナダ

・アメリカ

・ベトナム

・中国

・ギリシャ

・パレスチナ

・イスラエル

・ブラジル

・韓国

・ロシア


【登場した用語】

・ジェンダーギャップ指数

・世界経済フォーラム

・上院(日本でいう参議院)

・下院(日本でいう衆議院)

・G7

・三権分立(立法権、行政権、司法権)

・議院内閣制

・第二次世界大戦

・召集令状(赤紙)

・家制度(明治憲法で定められた日本の家族の仕組みのこと)

・参政権

・憲法9条(平和主義)

・男女平等(憲法14条)

・ベトナム戦争

・市民運動

・市民団体『ピースボート』(War Boat の対義語として Peace Boat あるいは Piece Boat だそうです)

・税金

・傍聴(市区町村の議会や国会を見学できることを説明するくだりで)

・国会議事堂

・国会で飛び交うヤジ

・民間外交

・冷戦(ソビエト連邦とアメリカ合衆国の対立)

・商船三井客船(会社名)

・原子爆弾

・ハワイの真珠湾(パールハーバー)

・真珠湾攻撃

・「鬼畜米英」

・「ヒロシマ」「ナガサキ」

・核兵器

・核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN / アイキャン)

・NGO

・NPO(Non-Profit Organization = 非営利団体)

・国連環境開発会議(地球サミット)

・92国連ブラジル会議市民連絡会

・阪神・淡路大震災(1995年1月17日)

・「ボランティア元年」(1995年)

・SNS

・(主にSNSで拡散されるものを対象とした)「デマ」

・熊本地震(2016年)

・EU(欧州議会)

・モニタリング(監視) ※EUで作られた、SNSを運営する会社に対する義務

・社民党分裂

・反核運動

・女性差別

・衆議院議員(465人)(任期4年)の選挙方法(小選挙区(289人)/比例代表(176人))

・衆議院の「解散」制度

・参議院議員(248人)(任期6年/3年ごとに半分ずつ入れ替え)の選挙方法(選挙区(74人)/比例代表(50人))

・公営掲示板

・選挙運動

・街頭演説

・供託金

・「国民主権」「主権在民」

・国の予算

・内閣(政府)

・総理大臣

・国務大臣

・立法

・憲法

・日本国憲法の第99条(憲法は、天皇や大臣、国会議員、裁判官、国家公務員など、国の運営にかかわる仕事をしている人たちが守らなくてはならないきまりごと、と書かれている。国家権力を縛るためにあるもの)

・憲法22条(職業選択の自由)

・憲法の三原則(1947年5月3日施行)「国民主権」「基本的人権の尊重」「平和主義」

・立憲主義(国民が定めた憲法によって国家権力を制限し、人権を守ろうとすること)

・憲法改正の発議(衆議院・参議院それぞれで議員の3分の2以上が賛成しなければできない。さらに、国民投票で2分の1以上の賛成を集めなければならない)

・内閣立法(閣法)

・議員立法(衆議院の場合は20人以上、参議院の場合は10人以上の仲間の国会議員を集めれば、議員が新しい法律を提案することができる。ただし、予算を伴う場合は衆議院の場合は50人以上、参議院の場合は20人以上が必要になる)

・法案(法律になる前の提案)

・弁護士

・法制局(法律のプロ集団。衆議院と参議院それぞれについている)

・内閣法制局

・議員秘書

・衆議院・参議院調査局(室)

・国会図書館

・NPO法人

・国債(国の借金)

・税金の種類(の一部)「消費税」「所得税」「固定資産税」「法人税」

・「復興特別税」(東日本大震災のあとに作られた)

・累進課税

・社会保障関係費(年金や医療・介護費)

・防衛関係費(戦車や弾薬を買うための費用)

・国会の議論の場「本会議」「委員会」

・「議院運営委員会」

・審議(本会議や委員会で法律や予算について話し合うこと)

・一般質疑(なんでもききたいことを聞ける)

・質問主意書(文書で政府に質問できる制度。とくに、小さな政党の議員はあたえられる質問の時間が短いので、何度でも出せるこの趣意書を活用している)

・与党(政権を担当する政党)

・野党

・政権交代

・政策担当秘書

・公人

・国会議員の給料(歳費や期末手当と呼ばれる)

・福島第一原発(東日本大震災のときに暴走した)

・沖縄県の辺野古

・ジュゴン(絶滅危惧種)

・米軍基地

・すわりこみ

・国土交通省(国土の開発と保全をしたり、交通を整備したりする省)

・JR福知山線脱線事故

・事故調査委員会

・被害者団体

・ジャーナリスト

・ヘイトスピーチ

・在日コリアン

・世襲議員

・政治資金

・官僚

・連立与党

・内閣官房長官

・「4者連絡会議」(市民団体、都道府県、市区町村、政府、自衛隊が一緒に集まって協力できるようにするための仕組み)

・クオータ制(100か国以上の国々が取り入れている、女性議員の割合が多くなるように議席を女性に割り振る制度)

・サンナ・マリン(フィンランドで2019年に誕生した、世界最年少の首相。そして女性)

・LGBTQ+

・マイノリティ


【登場した法律】

・NPO法

・公職選挙法

・被災者生活再建支援法(阪神・淡路大震災の被災者の方々が始めた市民運動がきっかけで成立した法律)

・「憲法」「民法」「刑法」「商法」「民事訴訟法」「刑事訴訟法」という6つの法典(六法)

・学校教育に関する「教育基本法」

・病院などの教育施設に関する「医療法」

・はたらく人たちの権利に関する「労働基準法」

・「全国サラリーマン同盟」(青木茂さん主宰)

・「理想選挙推進市民の会」(市川房江さん主宰)

・環境影響評価法

・情報公開法


【登場した政治家】

・アンデラ・メルケル(2005年から2021年までの16年間、ドイツで首相を務めたことのある女性。元物理学者)

・市川房枝(いちかわふさえ) ※脚注に「平塚らいてう」も登場しておりました

・土井たか子(社民党のリーダー。憲法学を専門に研究していた学者)

・菅直人(元総理大臣。東京工業大学で理系の研究をしていた。弁理士の資格を持っている)

・(「マッチョ型」のリーダーシップの例として)アメリカのトランプ大統領

・(「マッチョ型」のリーダーシップの例として)ロシアのプーチン大統領

・(「共感・参画型」のリーダーシップの例として)ニュージーランドのアーダーン元首相

・(「共感・参画型」のリーダーシップの例として)保坂展人(ほかさのぶと。東京都世田谷区の区長を長く務める)

・野田聖子(自民党の女性議員)


【登場した漫画家】

・手塚治虫

・厳(イェン) ※『孫悟空』で知られる中国の漫画家


【登場したジャーナリスト】

・筑紫哲也(政治の世界に詳しい)


【登場した映画】

・日本沈没(菅直人元総理との対談で登場)


【本文に登場した本】

・市川房江さんの伝記(本文中では書名が明記されていなかったため、後述のブックガイドの本を読んでみるのが適当と思われます)

・『何でも見てやろう』小田実(おだまこと)


【巻末で紹介されていたブックガイド】

・『市川房江 ─女性解放運動から社会変革へ』筑摩書房編集部/筑摩書房

Amazonで書籍検索してみましたが、該当する商品を見つけられませんでした。

『10歳から読める・わかる いちばんやさしい日本国憲法』南野森(みなみのしげる)監修/東京書店

『わかる! 役に立つ! 法律の教科書』かしこガール法学部 編 夏目麻央(なつめまお) 監修/Gakken

『アドルフに告ぐ』(全3巻・手塚治虫文庫全集)手塚治虫 著/講談社


【参考文献に挙げられていた本】

『月別カレンダーで1からわかる! 日本の政治』伊藤賀一・監修(小峰書店)

『国会要覧 第74版』国政情報センター

・「各国の議会における女性議員の人数及び割合(2023年6月1日現在)」国立国会図書館調査及び立法考査局政治議会調査室・課

『ハーバードの日本人論』佐藤智恵(中央公論新社)