かかってきやがれ!

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  3.やっかいな勧誘者たち  

(あ。手紙読み損なった)

 裕輔がそれに気づいたのは五時間目が終わってからだった。気になって六時間目の授業を寝過ごしてしまった、とか言ったら奈津美に怒られた。

「……幸せそうに寝てた気がするけど?」

「どきっ」

 何故バレたのだろう。

「それはそうと、さっきの手紙の内容って何だったんですか?」

 そう訊くと奈津美は面倒そうに答えた。

「あ、ちょっと待って。あたし七時間目の宿題やってないの。あんたの用事は後回し」

(ひどい……)

「えー。見せてくださいよー」

「駄目。この話、長くなるから」

 この学校は毎週木曜日が七時間授業だ。第二、第四土曜日が休日になった事に危機感を感じた学校側の苦肉の策である。学力水準が下がるからだ。その決定は仕方ないが、流石に七時間目になると集中力が続かない。恐るべしゆとり教育。

 奈津美にとって今問題なのは、その因縁の七時間目が物理だということだ。こんな時に、本田からの手紙ごときに一寸の注意も払ってはいられない。

 本田からの手紙が厄介事しか引き起こさないのはわかっているのだ。いっそのこと燃やしておくべきだったかもしれない。しかしレターセットがあまりにも可愛くて「やーん捨てるのもったいない」などと思い、奈津美は衝動的に鞄にしまいこんでしまったのだ。……はっ、これはもしや策略か? いやいや、本田にそんな良質な脳みそなどあるワケがない。

「けち」

「ダメ」

「ばか」

「ダメ」

 こうしている間にも、物理の時間は刻々と迫ってくる。奈津美はイライラと裕輔に怒りを燃やしはじめた。

「いぢわる」

 奈津美の迫力に多少圧倒されつつも、裕輔は食い下がった。こういう時の彼は意外にしつこい。

「なんていっても駄目」

「……相川さん最近太ったねぇ……」

ぴし。

「しみじみ言うなそんなこと!」

「あ、隙あり! ちぇすとー」

とかなんとか言いつつ、裕輔は奈津美の手から手紙を奪っていった。卑怯である。

「読んでいいですかっ?」

「思いっきり封開けといて何を今更」

 裕輔の心理作戦に負けてしまった。この辺が奈津美の限界である。

 奈津美は小さく溜め息を付いた。今から宿題をやっても、奈津美のスピードではどうせ終わらない。特に物理に関しては。

「はははははははは」

 裕輔は勝ち誇った笑いと共に胸を反らしながら(どういう状態だ)手紙に目を通した。

「………………」

「………………」

「………………」

「……何よ」

「い……」

「い?」

「いいですねこの人! 無性に会ってみたいです!」

「………………へ?」

 一瞬思考がストップした。

「あのね、本っっ当に読んだの? あんた絶対フツーじゃないわよ!」

 つい信じられずにそう言うと、裕輔はつらつらと手紙を読み始めた。

「やあ久しぶりだね相川。ところで、『野生動物と戦う会』に入る気はないかい? え、何、『運動神経には自信がない』? だぁーいじょうぶだ、新入部員には手加減してやるのが先輩の鉄則だ。もちろん基本は真剣勝負だが、負けても落ち込むな若人よ! 世間の荒波にもまれて、人間はますます大きくなるのだ。個人的には、君には海の覇者となってもらいたい。そして我らが『野動戦会』を馬鹿にする者どもに、苦虫を噛みつぶしたような顔をさせてやろうじゃないか。では、校舎2267で待っているぞ、はははははははは!」

 それから、はたと奈津美に目を向けた。

 奈津美はげんなりと呟く。

「こんなもん書いて寄越す本田も本田だけど、恥ずかしげもなくつらつらと……それも感情込めて読み上げるあんたもあんたよね」

「はっはっは。でも面白い人じゃないですか」

「ピンクの封筒はやめろって言ったのに……」

 可愛いけど。

 人の迷惑を考えてないのは奈津美も同じだと思ったのだが、口に出さない方が平和そうなので裕輔は黙っていた。賢明な選択だ。

「ところで何なのよ2267って」

「え、知らないんですか?」

「こんなの、あいつが趣味で考えた暗号でしょ。行く気ないからわかんなくていいの」

 物理の宿題については諦めがついたので、不条理なものを感じながらも奈津美は裕輔に付き合ってやっている。

「相川さん」

「なによ急に真剣になって」

(裕輔って……真剣な顔、ぜんっぜん似合わない……)

 裕輔のことをいつも失礼だの非常識だのと言う割には、奈津美が今考えていることも十分失礼である。

「苦虫を噛みつぶしたような顔って、その昔実際にそういう事やった人がいるからある表現なんでしょーか。何だかすごい話ですねー」

 裕輔も何やら変なことを考えている。

「そんなもんよりあんたの平和な頭ん中の方がすごいわよ」

 奈津美はこの時すっかり疲れていたのだが、ついにやってきた七時間目のチャイムが彼女を更なる地獄へと突き落としたのだった。

(ああっ、物理……)



 そして授業中。教師の質問に実にすらすらと答える裕輔の姿に、奈津美は密かに殺意を抱いた。












「相川さん相川さん相川さん相川さん相川さんっ!」

 次の日、放課後になってすぐ。二人は校内を正門へ向かって遠回りに歩いていた。

「何よ裕輔やかましいわね。あたしは昨日の物理のショックからいまだに立ち直れてないのよ悔しいことに。話し掛けないで疫病神。あんたなんて物理が得意なくせにーーっ!」

 裕輔は無邪気に話し掛けただけなのだが、こちらを悪者と決めつけた奈津美の態度はそっけない。

「ううっ。それってあんまりな仕打ち」

 それでもめげずに食い下がる。

 奈津美が一人ですたすたと歩いていってしまうので、裕輔の方も負けじとついていく。その結果、知らないうちに妙な場所にたどり着いてしまっていた。

「どこですかここ」

 グラウンドの片隅に立つ部室棟。それと校舎とのつくる薄暗い隙間。

「知らないわよ、適当に歩いてたらここに出ただけ。いくら自分の学校でも、普段行かない場所ぐらいあるでしょ」

「いいかげんですね」

「あんたにだけは言われたくない」

「あれ? そう言えばあの手紙、俺のことなんてどこに書いてあったんですか? それっぽい内容はなかった気がするんですけど」

「甘い。本田ののーみそを常識で測っちゃいけないのよ」

 そう言って奈津美は、手紙の文字が書いてある部分の裏(しかも隅の方)を指差した。

「ああっ、なんか書いてある!」

「『噂の転校生に興味がある。一緒に連れてきたら五十円』」

「……五十円で俺を売るんですか?」

「まさか。どうせ売るんならもっとふっかけるわよ」

「もう誰も信じられない。しくしくしくしく」

「あんたの信用なんか、なくしても全然困らないけどね」

「………………」

 裕輔が思いきり泣き真似をして、うるうるした瞳で奈津美を見上げようとした時だった。

「泣くな若人よ! その涙を明日の高笑いに変えよう!」

 変人は突然やって来た。

「本田……」

「た、高笑い?」

 裕輔はぽかんと立ち尽くし、奈津美は「げ」と嫌そうに呟いてそのまま凍りついた。

 鍛えられてがっしりした体格。並の人間がこの男とまともにケンカしたら、ものの二秒で負かされてしまうだろう。やはり裕輔から見ても、本田は柔道部の猛者(もさ)に見えた。

(………強そう………。でも頭悪そう)

 初対面の人間に対して、裕輔は思いきり偏見を抱いた。ごめんなさい先輩、と心で謝っていたら、本田がまじまじとこちらの顔を覗き込んで来た。

「相川奈津美と一緒にいる男は誰かと思えば、何だ噂の転校生じゃないか噂の転校生。偶然だなこんな所で会うなんて噂の転校生」

 噂の転校生、をやたらと強調しつつ、本田は何だかガンを飛ばしてくる(死語)。

「あたしは会いたくなかったけどね」

「何だ、つれないな」

「そう簡単に釣らせないわよ?」

 裕輔は「うわ」と呟いて視線をあらぬ方向へさまよ彷徨わせた。自分の利害が関わった時の奈津美は、ちょっと怖い。あ、いつもでした、と一瞬考え、はたと我にかえって、あっしまったこれは他言無用他言無用、と念仏のようにぶつぶつ言う。

「ところで相川奈津美。噂の転校生は噂以上に変人らしいな」

 裕輔の念仏(?)が耳に入ったのか、本田がぽつりとそう言った。

「それをあんたが言うところが問題あるけど、まぁその通りよ」

 裕輔が隣でわざとらしくしゅんとした。同情をひこうとしているのが見え見えだ。

 奈津美は先程から本田と一定の距離を保っている。隙あらば逃げるのみである。

「なるほど、わかっていても意志を変えないのか。……思った以上に絆が固いな」

 本田はいきなり一人で何かを結論づけて悦に入った。

「はあ?」

「それならもう一度作戦を練り直して……うん、出直すか。さらばだ相川奈津美! また会お……」

「ちょっと。」

「おお? 何だ相川奈津美」

「くどいっつってんのよホントにあんたはいつもいつもいつもいつも。いい加減にしないと力ずくで黙らせるわよ このうすらバカ」

 ぼそぼそ呟く声に殺気が滲んでいる。ついでに言うと目つきが悪い。

「おおっ、その気迫! それでこそ我が『野動戦会』のクイーンだ!」

 本田も本田でかなりマイペースだ。裕輔は一人でおろおろしている。

(ああああああああああああ……)

 奈津美の狂暴さを知っているだけに、彼は本田の行く末を哀れんだ。

「成仏してください。なーむー」

「………………」

 奈津美が無言で、頭上に鞄を振りかざした。

「ああっごめんなさい、反省してます許してお願い!」

 裕輔は両腕で顔をガードして夢中でそう口走った。だが彼の予想に反して、奈津美の重い鞄は本田めがけて飛んでいった。彼女は裕輔を見て冷めた顔をする。

「何してんの? あんたの顔なんかちょっとくらい傷がついてもたいして変わんないわよ。ああホントのこと言ってごめんね流石に悪かったわー」

「……ううっ……(涙)」

「ははは腕も確かだ相川奈津美! お前は強い! 強いぞ!」

「げ。避けてる」

 奈津美は嫌そうに眉を寄せた。今日の鞄は珍しく重いから(物理の補習で出された宿題のせいである。それもこれも裕輔のせいだと奈津美は思っている)、当たったらしばらくは追って来ないだろうと踏んでいたのに。

 仕方ない。

「裕輔、あたしの鞄とって来て」

「え。なんで俺?」

「いいから」

 こっちにはこっちの事情があるのだ。投げた鞄を自分で取りに行くなんてちょっぴしカッコ悪いではないか。

 なーぜー、と言いながら裕輔が本田の後方へ向かった。鞄はその辺りに落ちていた。幸い、中身が散らばったりはしていない。

「待て転校生」

 本田の脇を通り過ぎようとしたところ、裕輔はいきなり腕を掴まれる。

「……何でしょう……?」

 本田はぬーんと立っている。体が大きいのでちょっと怖い。

「相川奈津美と別れろ」

「え、はい。………………。………………………………え?」

「はあ?」

 本田の先走ったセリフに、裕輔も奈津美も気合いの抜けまくった顔で耳を疑った。

「ぬ? 付き合ってたんじゃないのかお前達」

「は? 冗談も休み休み言いなさいよ敦ちゃん」

「うーん相川顔が怖いぞ」

「余計なお世話よ思い込みバカ」

 本田の服の衿を掴み上げて奈津美が言う。彼女のほうが本田より怖い。

(ひょえええ)

 冷静に判断した結果、裕輔は黙って事態を見守ることにした。だって怖い怖すぎる。

「悪口雑言のレパートリーが増えたな。ますます手強くていい感じだぞ」

「人の話を聞けっつーのよ変態」

「おう、それは聞き捨てならないな。俺がちょっと人よりエネルギッシュだからって変態扱いするのはやはり良くないぞ」

(ははははははは……)

 ぽつんと取り残されて、裕輔は空しく笑った。相川の鞄を拾い上げて抱え込む。確かに変態というのはあんまりだが、変人というならかなり的を射ている。

 裕輔はまだ本田の後方にいる。そこに立ってふと近くに目を遣った。

(あ)

「あのー相川さん相川さん?」

「何よ裕輔、あたしは今不名誉ないわれを正そうと必死なのよ邪魔しないで。明らかな人権侵害よ、あんたと噂になるなんて!」

「重ね重ね失礼な。……じゃなくて。あの、そこに誰かいるんですけど」

「え」

 一転、奈津美の顔は輝いた。校舎の陰に隠れてこちらの様子を窺うとっても怪しい人物が一名。

「真津(さねづ)くんっ?」

「げ」

 真津は思わずそう言ってしまった。せっかく身を隠していたのに。

「……随分な言われようね」

「あ、ごめん相川さん、そうじゃなくて。あんまり人に見られたくなかったから、びっくりしてつい」

「あ、納得。気持ちわかるわ、すっっごく」

 真津の事情は奈津美も知っている。どうやら、彼女も自分に同情してくれているらしい……というか、本田敦の被害者として、立場上真津と近いポジションにいる。もっとも、奈津美は真津と違って本田に負けるほど押しが弱くはないが。

「真津の気持ちがどうかしたのか?」

「あんたは来るな」

「この人誰ですか相川さん」

「これ誰? 相川さん」

「ああ、これが渡辺裕輔で、うちのクラスの転校生。一言で言うと変人。この人は真津尋久(ひろひさ)くん。4組の智恵ちゃんと交際中」

 交際中、という言葉に真津は少し顔色を変えた。智恵のことを思うと気が重い。

「交際中? 何だそれは」

「わーっ先輩何でもないですっ!」

 真津は慌てて誤魔化そうとする。智恵の前で同好会の話などされたら身の破滅だ。

 そうか? と本田はあっさり引き下がった。ああ先輩が単純で良かった、と胸をなでおろす。

「真津くんですか、よろしく」

 裕輔は真津に笑顔を向けた。奈津美の紹介こそ人権侵害だ、と心で密かに思ってはいたが。

「渡辺……? ああ、確か転校生の」

「はい」

「俺、隣のクラスだから。別に遊びになんか来なくてもいいけど」

「え」

(……て、敵意が感じられる)

 不条理だ、納得いかない、と悶々としていると、本田が裕輔と奈津美をがしっと掴んだ。

「わー、かー、れー、ろー」

 本田は腕力を使って物理的に二人を引き離した。奈津美は半眼で本田に目を向ける。

「だから、あたし こんなの と付き合ってないってば」

「ううっやっぱり名誉毀損」

「相川の言い分は本当か、転校生」

「渡辺といいます、よろしく」

「いやアンタ質問に答えてないし」

「おお、タダナベ。お前はタダナベか」

「タダじゃないです。高いです」

「相川の言葉に嘘偽りはないか?」

「うっわ完全無視ですか。……ええ、相川さんは嘘ついてませんよ」

「ぬう。噂の転校生の噂は本当の噂ではなかったのか。やはり噂はただの噂だな」

「わけわかんない日本語使わないでくれる?」

「うーん俺も同意見です」

「うるさいタダナベ。俺は今噂の真偽を確かめようとしているのだ。邪魔をするな」

「タダナベじゃないんですけど……」

 裕輔の口調は情けなかった。しかも無視された。

「本田、噂って何よ」

「うむ。噂の転校生に関する噂と噂のそのまた噂によれば」

「その噂噂って言うのは省いていいから、早くその中身をいいなさいよ中身を」

「せっかちだな、長生きできないぞ」

「あんたみたいになる前に早死にを選ぶわ」

「……あわわ」

 裕輔は傍観を決め込んでじっとしていた。

 横を見ると、真津も二人のやり取りをただ見ている。かと思ったら、彼は時折独り言を言ったりしていた。

「先輩は長生きしそうだよな、それはもうたっぷりと」

 苦労性だなーこの人、と、裕輔は同情的な目でそれを眺めた。

 噂では、裕輔と奈津美はお付き合いをしているということになっているらしい。朝は揃って登校し、教室では仲睦まじく会話を交わし、下校時には肩を並ベて家に帰る……らしい。

『………………』

 本田から話を聞いて二人が二人とも沈黙し、その次には裕輔が笑い出した。その直後に拳に見舞われた。

「何なのよその当事者の意志と真実を思いっきり無視しまくった噂は!」

「おお!」

 本田は芝居がかった調子で驚きを表現した。

「本当なのかやはり! タダナベ、お前もそんなつもりは全くなかったんだな?」

「ええそれはもう。俺は命が惜しいですから」

「ちょっとそれどういう意味?」

「いやいやお気になさらずに」

「うわ、どうしよう裕輔あたしすっごく殴りたいのあんたのこと」

「うわ、どうしよう相川さん俺相川さんに底知れない恐怖を感じる」

「そうかそうか、笑ったり怒ったりする程お互いに嫌がっているのるか」

「どーでもいいけど早く帰りたいです」

「…………」

 真津は大した関心もなくそれを眺めつつ、地面に座ったまま溜息を大放出した。

「帰りたい……」












 奈津美が突然本田に訊いた。

「……あれ。あたしと裕輔が付き合って、なんであんたが困るワケ?」

「とっても困るからだ。当たり前じゃないか」

「理由を言いなさいよ このクマ男」

「説明しよう! それはだな」

「前置きはいいからさっさと吐いて」

「それは!」

 本田は力んでその先を続けようとした。人の話を聞く気がないのかこの男。

「我が部(予定)のクイーン(予定)に今余計な虫がつくと、新入部員が入って来なくなってしまうからだぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

「は?」

 奈津美は思いきり不審げな顔をした。

「つまりこういうことだな。お前は我が校を代表する美少女だ。二年の鈴木香奈子、一年の林純子、菊池真理、池田沙織、川村亜樹、それから三年の田口美穂。この六人に続く可愛さは、校内でちょっとだけ評判だ」

「……つまり校内ななばんめってこと……?」

「うむ。たまーに男どもの話に出てくるぞ。たまーに。いいじゃないか、ラッキーセブンだぞ」

「……ふーん……。だったらあたしじゃなくて、香奈子とか純子とか真理とか沙織とかとか亜樹とか美穂とかいう人達を勧誘すれば」

 あ、やばい、と裕輔は危険信号をキャッチした。奈津美が怒りを内にため込んだ喋り方をしている。逃げたほうが良さそうだ。

「他の子にはもう虫がついているからな。もはやマスコットガールにはできん。それに相川が一番強そうだ」

「……。もう一つ聞きたいんだけど」

「ん?」

「手紙にあった『海の覇者』って何……? なんであたしが そんなもんに なんなくちゃいけないの」

 奈津美は本田を見据えた。本田はきっぱりと言った。

「海辺はやはり水着でなければ!!」



 ストレートパンチがクリーンヒットした。
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