君が見ていた窓の外
窓の隣の君の席 気づけば、いつも観察してた
授業中に何を見てたの?
時々眉を顰めるのは 考え込むときの君の癖?
聞きたいことが沢山あるのに
とりとめのなさに苦笑して 結局 話しかけられなかった
騒がしい教室で一人静かな 君の心が知りたかった
いつも むすっ としてるから 君には誰も近寄れない
君の世界はどこにあって どう近づけば踏み込める?
間抜けな私は性懲りもなく いつも何かを忘れてた
無言で差し出された教科書に 失礼なくらい驚いてごめん
無口でとても無愛想 怖い人だと思ってたのに
「ありがとう」って言ったとき びっくりしたように「何が?」と返された
思い切り疑問符を浮かべた顔
「なぁんだ」とホッとしたのを覚えてる
その程度で感謝される覚えはないって 君は本当に思ってたんだね
ざわざわ ざわざわ 騒がしい教室
そこから一歩 距離を取って 視線の先は窓の外
君はいつも何を見てたの?
君のことが気になると どうして私が泣きたくなるの
ねぇ
窓の外にもし私がいたら たまには君と目が合った?
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